大学院は最初は結構慣れないと思います。
1か月が1年くらいに感じるくらい、最初は濃密でその分疲れも出ます。
しかし、臨床心理士指定大学院ではバイトが出来ないとよく言われますが、そんなことはありません。
大学よりもバイト出来る時間は確実に減ってしまいますが、それでもバイトをする時間は作ることは可能です。
あと、先輩が心理系のバイトを紹介してくれるというのはまあありません。大学院にもよるかと思いますが、大学院がカウンセリングや心理検査を得る機会はまずありません。まあ、簡単なボランティアぐらいならあるかなあと言う感じです。
そういう幻想は最初から持たないことをお勧めします。
一年目は講義がメインです。講義と言っても、全員でレジェメを作って発表し合う形式がほとんどなので、このレジェメづくりに追われることが多いです。多いときで週に何本もレジェメを作ったり、修士論文の計画も作らないといけません。これが大学院が忙しいという理由です。ただ、慣れてきたり、暇な時もあるので、そうした時は結構余裕があります。
まあ、忙しいけれど奨学金に安易に頼るよりも、バイトでお金を稼いだ方が将来的には楽です。なので、ファミレスやコンビニでバイトをすることをお勧めします。じゃないと将来苦労します。
一年目の後半からは、やっとカウンセリングの実習が入ります。
多分大学院生にとって「やった」と思える瞬間です。最初のケースは結構印象深いものがありますし、今でも覚えています。最初のケースほどカウンセラーとしての自分ではなく、地の部分が多く出るので、後で振り返ると結構面白いものです。
そして上の先輩らを見送って一年目は終了。
次は二年目に入ります。
2年目は授業はほとんどありません。ずっと実習と修論作成とスーパーヴィジョンばかりです。これも大学院によってかなり詰め込まれるところと、逆にほとんどケースもなく暇なところと別れます。学会発表や研究会の参加を頻繁にしないのであれば、かなり余裕はあると思います。最低限のことだけやれば、バイトや遊ぶ余裕は十分あるのです、
ちなみに実習先で実習をしますが、カウンセリングのケースを持たせてくれることはほとんどありません。私がもし実習生を担当しても、カウンセリングのケースなんて怖くても持たせれないです。そのため、専ら大学院のクリニックに来られる方のケースを担当することが多くなります。
修論も計画的に進めれば、正月休みも十分作れます。
修士論文を提出し、審査会をクリアすれば修了です。修了式や後の打ち上げは本当に楽しくはしゃいだものです。
ちなみに大学院生活で必ずやってほしいことは次のことです。
それは、一生涯に渡る臨床仲間をぜひとも作ることです。
臨床心理士の世界は一人職場であったり、非常勤を転々とすることが多く、大学院時代の付き合いが何よりも貴重なものとなります。大学院の時に生涯に渡る友人を確保しておきましょう。
いやあ、書いていて、私も大学院の時代をしみじみ思い出しました。
みなさんも楽しい大学院生活を送ってください。